実はめっちゃ簡単。FM8でSUPERSAWの作り方

おはようございます。


Native instrumentのKomplteパックを使っている人は多いと思いますが、
その中のFM8を使っている人はどれくらいいますか?
「FM音源はよくわからない」という理由とエディットが複雑なので積極的に使われることが少ない音源ですが、
必要最低限の操作だけでも、十分にかっこいい音を作ることができます今日はFM8使った音色作りのお話です。

ちょっと長いですが、誰にでも理解できるように書いてありますので、FM8をお持ちの方は操作しながら読んでもらえるとわかりやすと思います。




さて、どんな音色をつくろうかな?と考えた結果。ここは
やっぱりみんな大好き「SUPERSAW」にしようと思います。

SUPERSAWとはちょっとずつピッチのずれたSAW波形を同時にならすことで作られた音色でド派手バッキングを得意とします。


音色を作る前にFM8の音源方式をまず確認しまししょう。
MASSIVEなどのようなアナログ・シンセタイプの音源は選択した波形をフィルターで削るタイプの倍音減算方式にたいしてFM8は選択した波形に倍音を加えて作る倍音加算方式です。(ここ重要です覚えましょうw)

勘が良い人は気づいたかもしれませんがSUPERSAWは複数のSAW波形を加えることで作られた音色。FM8は選択した波形に倍音を加えることで音色を作ることができる音源。2つとも「音を加えて作る」という共通点があるんです。
なので実は相性が良いんですw

さてさっそく作っていきましょう。

まずはFM8のデフォルトの音色を読み込みます。
「File」から「New Sound」を選びます。この状態だと
「ポーっ」と言ったサイン波だけがなっている状態です。
左のNavigatorからOpsというボタンをクリックしFボタンを
選びます。

Matrixの画面にFボタンだけが点灯しているのがわかります。
これが今「ポーっ」となっているオシレーターです。

FM8はA〜Fまでがアナログシンセでいうところのオシレーターなので6オシレーターを搭載しているシンセになります。
(XZ)はあとで説明します。(FM8ではオシレーターといわずにオペレーターといいます)オシレーターはサイン波以外にも32個の波形が入っています。SUPERSAWで使うのはもちろんSAW波なので画面中央にあるWaveformに表示されている「Sine」をクリックすると搭載波形が表示されますので、その中からSawtoothを選択します。これでSAW波が出力されます。

さて今は、Fオシレーターだけが出力されている状態なので他のオシレターも出力します。

MatrixでEボタンを右クリックすることオシレータがONの状態になりますが、ONにしただけでは音が鳴りませんので以下のようにして出力先を作ります。


ここの数値はボリューム値です。任意に設定します。
もちろんここでも波形はSawtoothを選択します。
この動作をAのオシレーターまで繰り返していきます。

これですべてのオシレータが発音できる状態です。
SUPERSAWの特徴であるピッチのズレ(デチューン)を設定する必要があります。
デチューンの設定はRatioで設定します。面白いのはここの設定数値の意味は音程に対してオクターブなら倍ということで2.0000と設定逆にオクターブ下は1の半分ということで「0.5000」と設定します。

私の場合はAとBを1oct上にしてデチューンCを1oct下DEはノーマルでデチューン多め。Fはいじっていません。このあたりは任意の設定で問題ないでしょう。というわけでどんな状態になったか
確認してみましょう。
なんとなくそれっぽくなりましたが、まだみなさんが思い描いているSUPERSAWではないと思います。

次にNagigatorからMASTERボタンをクリックしマスター画面に移動します。ここで大切なのはSUPERSAWの要Voiceです。

数値は1から64まで設定できます。
任意の数値を設定後デチューンの値を決めます。
私はVoiceはMAX64。デチューンも64にしてあります。
またパンを振ること広がりを作れます。

さてここまでの作業は減算音源のシンセと変わりません。
FM8はここから倍音を操作すること音をつくることができるのが最大の強みです。ふたたび、Matrix画面に戻ります。

先ほどの出力を設定したオシレータのすぐ上のマトリクスをドラッグすると新しい出力先が生まれます。
これは出力先を自分に戻すfeedbackという機能で倍音を変化させることができます。
わかりやすく言うと「うー」と声を出しながら自分で自分を殴ると音が変わる。そういうイメージだと思ってください。

実はFMはそうやって自分をいたぶりながら発音する
超ドM音源だったのです!!!!!!
しかも、自分だけをいたぶることでは満足できないので
他人(他のオシレータ)も殴りにかかりながら、みんなが
ヒーヒー言いながら発狂する音源それが

FM8超変態音源です!!!

だから出てくる音が変態なのです

feedbackを上げ過ぎるとノイズしか発音しないので、適度な数値できらびやかさを作り上げます。もちろん一つのオシレーターだけでもいいですし、すべてのオシレーターをフィードバックさせても良いです。

私はこんな設定にしています。ちなみにこの状態は
同じ部屋にAからFまでのマゾオシレータが自分たちをいたぶって快楽にひたっている状態です。他人に手をだしてないだけ平和ですw


やっぱり超変態音源です(大事なことなのでもう一度言いましたw)
では確認してみましょう。
さてそろそろイメージに近づいてきていると思います。
ここからどんどん味付けに入ります。

ここでXとZのオシレータの登場です。XはノイズジェネレータでZはフィルターになっています。


さてノイズジェネレターも今までと同じように、Xボタンを
右クリックしてONにし、出力先を作りますが、ここで注意が必要なのはノイズジェネレーターは出力値を上げただけでは音は出力されません。
noiseのampボリュームを上げることで始めて出力されます。
ここではcutoffとRezoを設定できるので、ノイズだけでも
音をつくることができます。
ノイズを足したらこんな感じになります。

さて次はZのフィルターですが、余談ですが、FM8の元となるDX7シリーズにはフィルターという概念はありませんなぜなら、フィルターは倍音を削るためのものであってDX7は倍音を加えるのが目的の音源です。なのでフィルターという概念は必要ありませんでしたが、最近は積極的な音作りの要因としてフィルターが搭載されています。

今回はフィルターを使った音色にはしませんが、一応説明だけしますと、フィルターを使うときの注意は、どのオシレーターをフィルターに通すのかということです。フィルター自体はオシレーターをもっていないため、出力値をあげても音はでません。なので例えばすべてのオシレーターをフィルターに通すためにはMatrixを次のよう設定します。
この場合メイン出力には通さずにフィルターを通った音が
メインに出力された状態になります。もちろんフィルターを通った音と通っていない音をミックスした状態を作ることも以下のように設定するば可能です。

ちなみにフィルターを通すとこんな感じです。




最後はエンベローブの設定です。
FM8は各オシレータに一つエンベローブがついています。
一つ一つのオシレーターのエンベローブを細かく設定するのもいいですが、今回はざっくりとすべて同じ設定にします。

エンベローブはNavigatorからEnvボタンをクリックします。
これがEnv画面です。すべてのEnvを同じ設定にするには
同じ設定にしたいオシレーターのLinkボタンをおしてやれば
同じように動きます。



Envの設定は画面の赤いポイントをマウスで動かすことでも変更できますポイントは普通のシンセのADSRと同じですので触っていればわかると思いますが、このポイントはユーザーによっていくつでも増やすことができるのでかなり複雑な音色変化を作り上げることが可能です。
今回はSUPERSAWなので簡単にリリースの設定くらいしかいじっていません。


ここまでくればほぼイメージ通りになっていると思います。
あとはエフェクトを通してさらに味付けするとよいでしょう。
私はFM8のなかのOVERDRIVEを通します。気持ちよく音色の角がとれてくる効果があります。
あとはディレイをかけて完成です。


FMは音が細いイメージがあると思いますが、結構分厚い感じになっていると思います。

FM8の概要は
7OSC(6OSC+noise)1DCF(フィルター)6DCA(6エンベローブ)ということになります。
中々すごいシンセですw

難しいイメージのFM8ですが、いかがでしょう?ちょっとは
「おっ?簡単そうだな!」と思っていただければブログを書いたかいがありますwぜひともみなさんもFM8を使った音作り楽しんでみてください。
またこのシリーズは書いていきたいと思います。

おっさんDTMはみなさんのクリエイティブライフを応援しています。

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