ゲームサウンドクリエイターを目指している人にアドバイス「ゲーム会社はこんな曲は聞きたくない」

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こんばんはUGです。

私は以前ゲーム会社に努めていました。
そのときに送られてきたデモ音源について思ったことを書いてみようと思います。



まず最初に言っておきたいのは、音源を聞いてもらえることもあれば聞かないこともあります。それはどんな場合かというとサウンドクリエイターがすでにその会社の規定人数に達している場合です。会社は人材を求めている場なので
規定人数に達している場合にわざわざ時間をかけて
デモ音源を聞いたりはしません。

この場合どんな優れたサウンドクリエイターであっても落とされますwちなみに、規定人数がいっぱいであっても奇跡的に聞いてもらい、その音源がめちゃくちゃクオリティが高かった場合下っ端はこんなことを言われます、
「お前よりこっちの人の方がいいな。人選間違えたわ」
まぁ耐えるしかありませんw

さて余談はこの辺にしておいて、実際どんな曲を聞きたくないかというと
まず、コード進行

Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ又はⅣ-Ⅴ-Ⅵの曲
おそらくDTMerの中でもっとも愛されているコード進行ですが、正直プロのサウンドクリエイターはこのコード進行には飽々しています、サウンドクリエイターは常に普遍かつ新鮮な曲を求めて日夜作り続けています。Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵのコードにはもはや新鮮さはありません。そのコードがなったら
「またか」と言われて興味がなくなります。
Ⅳ-Ⅴ-Ⅵはいわゆる「東方コード」ですね。
この3つを弾いているだけでなんとなくかっこいい気がしますが、業界ではさんざん使われまくったコードです。
この2つのコード進行で作られた曲はだいたい似ています。

どうしてもこのコード進行の曲で勝負したいのであれば相当審査ハードルが高いことを意識してください。



どれを聞いても同じに聞こえる曲
本人にとっては微妙なアレンジの差を聞いてほしいのかもしれませんが、聞く側の人間としては似たような曲を何度も聞かされるのは拷問です、
コース料理を食べに行ったのに「全部ステーキ」だったら
嫌じゃないですか?



バリバリのオーケストラの曲
ゲーム音楽といえばトレイラー系の曲という印象があると思います。しかし、そう思うということは他の人もそう思っているわけなので、よほど曲にインパクトがない限り印象に残りません。


ここまでは曲について「聞きたくない」「印象に残らない」
曲について説明してきました。
次は楽曲の詳細書の意外な落とし穴についてお話します。


製作時間を書かれている曲
楽曲詳細書に「◯◯日で作りました」と書くと思います。
おそらく1週間くらいかかっても3日で作ったとサバをよんだ
サウンドクリエイターたくさんいるはずですが、実はこれ以外に逆効果なんです。

実際筆が速いことは好まれますが、「3日で作った」という曲のクオリティがサウンドクリエイターのメガネに叶うものでなかった場合は「考えることができないクリエイター」という評価になります。これはどういうことかというと、ゲーム会社は時間との勝負でもありますが、楽曲の深さも同時に求められます。ディレクターから楽曲のリテイクを言われて
相手の求めるものを提出するのに何度も作りなおすことも
当然のようにありえます。

なので考えられないクリエイターを会社は求めません。
アマチュアで時間もあるはずなのに「その曲を良くするために考えられる時間がたった3日しか出来ない」というのはそれだけしか情熱がない裏返しでもあります。逆に「1ヶ月かかりました」という場合は「1ヶ月も考えてこのクオリティかよ!」という評価になる場合もあるので
製作時間は正直に書くべきです。



大量の音源を書かれている。
これだけの音源を所持していることを明記していることを
説明してくる人もいますが、必要最低限で問題ありません。
読みにくい書面は百害あって一利なしですw

会社の規模にもよりますが、作曲は会社の環境で制作するので大量の音源を持っていても持っていなくても会社としてはどうでもよい話です。



何十曲と送ってくる。
この辺は当然といえば当然ですが、
会社は3〜5曲でよいと言っているのに「いっぱい作れますアピール」なのか、「自分の良いと思える曲を絞り切れないからとりあえず全部聞いてください」ということなのか
どちらにしても規定以上の曲を送っても評価は上がりません

かりに3曲のところ2曲しか送ってこない場合に
その2曲がスバぬけてよい場合は追加の曲がほしいと
会社から連絡がきます。

まとめ。

Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵ又はⅣ-Ⅴ-Ⅵのコード進行の曲は飽きられている
似たような曲は印象が薄い
オーケストラ系の曲もよく持ち込まれるため印象が薄い
制作時間に関しては下手なサバをよまない
大量の音源を書く必要もない
曲数は守る

送る側は必死ですが、大切なのは相手の気持ちになって
考える事です。

おっさんDTMerはみなさんのクリエイティブライフを
応援します。

このブログが少しでも役にたちますように…

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